20歳を越えたくらいの時から、自分には母性がないのでは?と自覚し始めました。
1. 一人で気ままな生活大好き!
家事にも全く自信がないし、他人と一緒に暮らすということも全く想像できない私でした。
2. 子どもを産んで大丈夫?
そこで心配だったのが、「赤ちゃんをかわいいと思えるのか」、「ちゃんと虐待せずに子育てができるか」、「自分のやりたいことを犠牲にして毎日お世話ができるか」でした。
「自分の子供は格別だから特別に可愛いと思える」、「産んだのを後悔している」など、いろいろな意見があり、自分がどうなるのか産まれるまで本当に心配でした。
3. 自分の赤ちゃんは可愛いは嘘?
それでも産まれたら自分の子供だし可愛いと思えるかと思っていたのですが…
だけど「うわー可愛い」とは思えない、だけどその気持ちを誰にも言えないし、出産直後は目を使わない方がいいと言われていたので、インターネットに他の経験談を調べることもできず…
4. ママは特別も嘘?
母乳もあまり出ないまま病院では授乳前と後で足りない分をミルクで足す生活でしたが、退院時は頻回授乳で「まずは母乳で頑張ってみてください」という母乳育児の指導を受けて退院。
初めての育児に不安なまま、泣けば母乳をあげてという2時間おきの授乳の生活。
5. 苦しかった退院直後
遠距離で高齢のため実母の助けも得られず、夫は単身赴任中で平日はいない、というギリギリの生活だったのでもう少し誰かを頼ればよかったのだと思いますが、当時の自分は37歳の子供だったので人生経験もあるから、何とかなるという気持ちもあったと思います。
大田区の実施する赤ちゃん訪問の保健師さんが家に来て下さったとき、赤ちゃんと二人の生活から解放され、すごくホッとしたのを思いだします。
かといって、不安だからこれからも訪問してくださいとまで言い出す勇気もなく…
6.何とかこなす赤ちゃんのお世話
一応、育児書とかを読み、「気持ち悪いね、オムツ替えましょうね」話しかけたりはしていましたが、可愛いからしたくなるのではなく、どちらかというと育児書に書いてあるからしなければならないという感じが強かったような…
そして、6カ月が経ち、「愛しい」「可愛い」と心から思えるようになっていました。
本当に不思議な感覚で、じわっと湧いて出るような感じでした。
7. 母性を育ててもらっている?
母性本能とは「未熟な状態で誕生し、一定年齢に達するまで保護者の養育なしに生存できない生物の母親に見られる養育行動の反応および行動原理として存在するとみなされる本能で自分の生命よりもわが子の生命を優先しようとする」という意味です。
しかし、私は母性本能という本能は存在しないか、存在しても母親全員ではないとと思います。
本能として母性が備わっているのではなく、赤ちゃんとの濃厚なふれあいを通じて、初めはぎこちなかった親子関係が少しずつこなれていき、我が子に愛情を持つようになってくるのだと感じます。
8. 正解ではないけど、自分らしい子育て
というのも、私は一人の時間がないとダメみたいで、週末など夫に子供を5時間とか任せて喫茶店に行ったり、子育てから離れる時間が必ず欲しくなります。
母性が「我が子優先」であるならば、母親失格な気がします。
子供が母親を必要としてくれる時間は貴重だから、仕事もしているから平日あまり一緒にいてあげられないから、せめて休日はずっと一緒にいてあげなきゃという気持ちもあるのですが、やはりどうしても自分の時間が必要になるのです。
私の母は滅私奉公で専業主婦で私を育ててくれたのに対し、かなりひどい母親だと思います。
いろいろ悩みますが、最終的には理想と現実のギャップは大きいけど、今は子供のことを本当に可愛いと思えるようになったし、ママも5歳でまだ未熟で子供と一緒に成長していくというスタンスで、「こうしなければ」という育児スタイルではなく、自分らしい育児スタイルを認めようと思っています。
100人いれば100人の育児スタイルがある、そう思うようにしています。
ただ、自分にそう言い聞かせているだけで育児には全く自信がないので、子供の声には耳を傾け、軌道修正をしていけたらと思っています。
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