私が前の会社を辞めて転職した理由の一つに
ことが挙げられます。言い換えるなら、結婚して子育てしながら両立しているお手本がいなかったのです。
ロールモデルとは、「あの人のようになりたい」という自分にとって模範になる人物のことです。
1. 20代激務の会社勤務
仕事が忙しくて深夜残業・休日出勤も厭わない働き方、既婚女性はいるものの、子持ちはほとんどいませんでした。
希に子持ちがいても「旦那さんが専業主夫」だったり、「おばあちゃんと同居・近居で子育て丸投げ」で、普通に結婚して夫婦だけで子育てしながら共働きするイメージがどうしても湧かなかったのです。
仕事はやり甲斐があって楽しかったのですが、やはりずっと働き続ける自分が想像できないということがあり、転職限界説のある35歳までには転職しなければという気持ちがありました。
2. 30歳で転職
比較的女性が活躍してそうな会社を選んで転職しました。
女性の数が男性には及ばないものの、かなりの数がいるので、ロールモデルなんてすぐに見つかるものだと思っていました。
しかしながら、意外といない。。周りを見回すと
- しっかり残業し、成果をあげる独身管理職女性→ 子供がいると残業できないから無理…
- 男性と肩を並べて海外勤務もこなす子持ち管理職女性(子育ては周囲をフル活用)→ そこまでの体力&根性ありません。
- 権利は権利と割り切って、育休・時短・有休を使いまくる子持ちスタッフ女性→ 後ろ指指される働き方はしたくない
自分のケースで考えてみて気づいたのですが、私がロールモデルとして欲しいと思っている人材は、恐らく厳しすぎる条件なのでは?というのはことです。
- 仕事はきちんとできて周りから信頼されている
- とはいっても、自分が頑張れば真似できる程度の能力
- 二児以上の子持ちで、祖父母の助けゼロ
- 仕事のために育児を犠牲にすることなく、両立できている
一番ロールモデルの難易度を上げているのが実は2.で、あまりにもスーパーウーマンだと、「あの人はできても私には無理」と思ってしまい、ロールモデルにはなり得ないのです。
世の中のダイバーシティとか女性活躍とかは、比較的スーパーウーマンを広告塔にもってきがちなので、私達一般的な女性の賛同が得られにくい気がします。
では、2.の自分が頑張れば真似できる程度の難易度で、仕事も家庭もきちんと両立できるような人がいるのか?
広ーい社会にはもしかしたらいるのかもしれませんが、今のところ出会えていません…
3. 40代になりロールモデル探しを辞めた
冷静に考えてみて私の探すロールモデルが本格的にいないことに気づいたのが、30代後半。
会社の上司との面接でも、今後のキャリアプランを尋ねられても、
という不毛な会話を繰り返してきました。
40代に入り年をとってきたせいもあるのでしょうか。。
それとも、迷惑をかけながらも、何とか子育てしながら日々の仕事をこなしていけるようになってきたからでしょうか。。
ロールモデルがいないという不安があまりなくなり、良い意味で
と思えるようになってきました。
独身時代でバリバリ働いていた頃の自分と比べても仕方がないし、どんどん自分を追い抜いて昇進していく後輩と比べても仕方がない。
とある意味、開き直れるようになってきました。
向上心がなくなってしまった? のかもしれませんが。。
とりとめのない記事になってしまいましたが、「うちの会社にはロールモデルがいない」と嘆いて転職を考えている20代・30代の方は、自分が求めているロールモデルの条件を冷静に棚卸してみるのも良いかと思います。
ロールモデルなんていなくても、会社に育児を支援する制度があれば、どうにかなるかも という体験談でした。